2024年注目

大イベントニュース!

第1位 アメリカ大統領選挙
第2位 新NISAスタート
第3位 子供手当拡充
第4位 新紙幣発行
第5位 相続税、生前贈与 3 年戻しが 7 年戻しへ

第 1 位
アメリカ大統領選挙(2024 年 11 月)

4 年に一度やってくるのはオリンピックとアメリカ大統領選挙。現状では民主党は現大統領のジョー・バイデン。民主党は前大統領ドナルド・トランプとの一騎打ちの予想。さてさて11 月が楽しみです。

アメリカは世界 1 位の経済大国であることと、世界の基軸通貨「ドル」を印刷している国です。それに軍事力も世界 1 位という、まさにスネ夫とジャイアンが合体したような(もしかしたら出来杉君も合体している)最強国です。同盟国の日本において影響力というか、振り回され具合は半端ではないです。

もしジョー再選なら、現在の継続的な流れになると思われます。バイデン大統領は当初からグリーンエネルギー政策に力を入れていましたので、この流れを一層進めて行くと考えられます。あわせてインフラ整備の増強による雇用の拡大、またインフレ抑制による経済の低下がみられるようなら、その対策が急務となるでしょう。

もしドナルドが復活するなら、前期から進めていた国内景気の後押しで再インフレになりやすいでしょう。また「アメリカファースト」の復活で関税を上げたり、パリ協定(温暖化対策)から脱退して諸外国との軋轢を生むかもしれません。

ダークホースとして「ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏」の支持率が高まっています。そうです、あのJFK、ケネディ元大統領の「甥っ子」です。無所属としての出馬ですが、相当な人気があるそうです。

だれになるかわかりませんが、日本にとって、世界にとっても多大な影響を与える米大統領選挙。見逃せません!

第 2 位
新 NISA スタート(2024 年 1 月)

NISA 誕生から 10 年を経て、いよいよ非課税期間が恒久化(期限なし)になりました。もともと本家イギリスの ISA 制度は期限がなかったのになぜ日本ではややこしい期限があったのかは疑問ですが、これで何十年も利益非課税で運用できるようになったのは喜ばしいことです。

ところで皆さんはこの NISA 制度、うまく活用できているでしょうか?
かいつまんで NISA 制度の「うまい」使い方をこっそり言います(こっそりなのは理由があります)

実は、NISA は、将来のためにやらなくてもいいんです。

将来の老後資金のための制度じゃないの?と思われるかも知れませんが、別に使い勝手がよければ他の使い方でもいいんです。(本来の制度趣旨と違うのでこっそりです)

NISA は「いつ払い出しても非課税」という特徴があります。つまり NISA で購入して次の日に利益が出たら売却して払い戻しても良い、ということです。だから毎月とかで余ったお金でちょこちょこ投資しておいて、利益が出ているときに NISA 売却して欲しい物を買うのも全然ありなのです。

NISA と似たような投資非課税制度で iDeCo(イデコ)というのがあります。こちらも運用利益は非課税の制度ですが、途中での売却は課税されますから完全に老後資金のための制度です。使い分けが大事ですね。

第 3 位
子ども手当拡充(2024 年 10 月)

今年の 10 月から高校生にも毎月 1 万円支給され、第三子以降なら年齢問わずに毎月 3 万円支給されるようになります。その代わり所得税、住民税の 16 歳~18 歳までの控除が引き下げられますが、損が出る世帯がないようになっています。

また 2025 年から子ども 3 人以上なら大学費用を無償化するという内容です。
なんだかもう大盤振る舞いの少子化対策です。子どもが多い世帯にとって受ける恩恵が大きいということは、そうじゃない世帯の負担は大きくなる可能性があります。少なくとも全員で少しずつ負担する仕組みは変わりません。

負担ゼロの国債で賄うやり方もありますが、国債で借金した分は将来子ども自身が返済していかなくてはなりません。どんな形であれ、費用をかけただけの効果があるとよいのですが。皆さんはどう思われますか。

第4位
新紙幣発行(2024 年 7 月)

千円券と五千円券は 2004 年(平成 16 年)、壱万円券にいたっては 1984 年(昭和 59 年)以来、紙幣の人物が変わります。「キャッシュレス時代に新紙幣にしたところで・・・」と感じてしまいますが、紙幣を変更するには理由があります。

変更する理由1、偽造防止
一番の理由だと思います。新紙幣が出るときはだいたい新しい技術が使われていることが公表されますので、国民への案内も含めて、犯罪集団に牽制もしているのだと思われます。

変更する理由2、隠し財産の掘り出し
いつもは何気なく使っている現金ですが、現金は「秘匿性」が高い財産だと言われます。誰のものか名前がついていませんし、銀行の口座のように入出金の履歴(どこから入ってどこへ行った)ということもわかりません。隠しておきたい理由のある人にとって現金は便利なんですね。でも新紙幣になることで、旧紙幣は両替しなければ使えません。大量に現金で保有していると、両替も簡単ではありませんから銀行口座へ誘導されることになります。

変更する理由3、インフレーション(物価上昇)のごまかし
物価上昇が進むと、お札を余分に使うことになります。「以前よりたくさんお金使ってるなー」と感じると財布の紐は固くなりますよね。日本では戦後の紙幣で最高額面は 1000 円でしたが、その後のインフレで 7 年後には五千円券が発行され、さらに翌年には壱万円券が発行されました。日本ではこの程度で収まりましたが、世界的にみればインフレによって「100 兆」という単位の紙幣まで発行されたこともあるぐらいです(もはや誤魔化しきれてませんが)。

今一度、お財布から紙幣を出してまじまじと見て、お金について想いを馳せるみる、よい機会かもしれませんね。

第 5 位
相続税、生前贈与 3 年戻しが 7 年戻しへ(2024 年 1 月)

「相続があると、その時点から遡って 3 年間の贈与も相続財産に戻して相続税の計算をする」というルールが変更され、3 年の遡る期間が 7 年になります。ただし猶予措置的なものがあり、文章での説明は難しいので図にするとこんなイメージになります。

財務省「令和5年度税制改正 2資産課税」より一部画像を抜粋しています。https://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei23_pdf/zeisei23_02.pdf

さすが財務省。わかりやすい資料を出してますね。
2024 年からの贈与が対象なので影響がではじめるのは 2027 以降の相続です。

また今回の改正では「相続時精算課税制度」も変更されました。暦年贈与の非課税分と同じ、年間 110 万円までは申告不要となったので使い易くなりました。

その他、「直系尊属から住宅取得等資金の贈与」は令和 8 年度まで延長されるようですし、「結婚・子育て資金の贈与」は 2025 年度まで使えますのでこれらを上手に活用したいものです。


以上、2024年注目ニュースでした。まだ他にもパリのオリパラやハローキティ50周年、ディズニーのアナ雪の新エリア「ファンタジースプリングス」の開業、マンション相続時評価額の変更など、経済や生活に関係のあるイベントが目白押しな2024年です!