株主優待の不平等

9 月は 3 月と並んで企業の決算等が多い月なので、株主優待を目的に投資をする方もいます。

優待にはいろいろな種類があって、見ているだけでも楽しくなります。
https://minkabu.jp/yutai

コンビニで使えるクオカード、お米、お菓子、サービス券もあります。

人気なのはオリエンタルランド(4661)のディズニーランド1Day パスポートでしょうか。他にも ANA (9202)の航空料金割引券、カッパ寿司のカッパ・クリエイト(7421)や丸亀製麺のトリ ドール(3397)の食事券なども人気があります。

1 権利確定日に株主であること
株主優待を得るには権利確定日という決められた日に株主であることが必要です。つまり対 象の企業の株を保有していること。9月は 26 日木曜日です。この日の 15:00 までに保有し ていなければなりません。

2 優待条件に適合していること
株主優待制度を実地している企業でも優待条件を定めていることがあります。たとえば〇〇 では・・株以上保有していること、〇〇では保有期間1年以上というものです。

そのため、目当ての優待がある企業でも、株式の買付金額が高額になったり、あわてて買い付けても保有期間が足りなかったりすることもあります。

3 貸株をしていないこと

株式は証券会社等に貸し出す「貸株」という制度があります。
保有している株式を貸している期間は手数料がもらえますが、これが権利確定日にかさなっていると株主優待はありません。

逆にこの制度を利用して株を借りてきて権利確定日だけ株主になる方法もあります。ただし優待以上に手数料を払う場合もあるので注意が必要です。

企業が自社商品を宣伝すること、株主との関係を深めること、長期で保有してもらえること等が優待制度を実地する目的です。

ですがこの制度、株主の平等の権利を阻害しているという批判もあります。

例えば株主優待がその企業のお店で使える割引券だったとします。その企業のお店が日本にしかなければ、外国の株主には不利ですし、割引の分だけ売上が減少します。


このような理由から優待制度は近年縮小傾向ですが、日本企業は日本の投資家に有利な条件があってもいいとも思えます。

また企業にとっては、株主は波風立てずに長期間保有してくれる日本人がいい、という思惑と一致して続いているのでしょう。

日本ならでは、特に日本に住んでいる人にはメリットがある制度なのでできれば利用したいですね。

※優待制度は変更されることもあるので最新情報でご確認ください。


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